Genelecがぐるりと囲む自分専用の "全部入り" ホームシアター
神奈川県郊外の閑静な住宅街。その一画に建つ新築されたばかりの邸宅には、110インチのサウンド・スクリーンと共にGenelecのアクティブ・スピーカーで構成したホームシアターがインストールされています。
「実はこの家自体が、防音シアター・ルームをつくることを目的に建てたものなのです」。今年2月に新築された邸宅で、自慢のシアタールームを設えた経緯をこう語るのは本稿の主人公、太田誠人さん。もともとゲームがお好きな太田さんは、マーベル作品などの映画やアニメ、ドラマも鑑賞するうちに、サウンドが担う役割の重要性に気付き、当初はもっぱら簡易的な2.1chシステムで音と映像に親しんでいたそうです。
太田「以前は賃貸の集合住宅に住んでいまして、仕事を終えた夜にはゲームをしたり、『アベンジャーズ』の映画を観たりするのが楽しみでした。割りと音漏れの少ない物件でしたので、低音を上げ気味にしていたら、ついに苦情がきてしまいまして……。共同住宅ではやはり、スピーカーで十分な低音を利かせてコンテンツを楽しむのは無理だなと悟りました」
もちろん、音量を抑えれば集合住宅でもスピーカーでホームシアターを楽しむことは可能ですが、太田さんにとって譲れないポイントはあくまで低音。それも重低音だったのです。
太田「低音を利かせられるかどうかは私にとって大変重要なことでした。重低音をからだ全体で受けるあの感じこそ、コンテンツを楽しむための音響システムに求めていたものだったのです」
周囲に気兼ねなく、より本格的な音響システムを楽しみたいというニーズが、「じゃあ、家を建てよう!」という考えに至ったのは自然な流れだったと語る太田さん。いわゆるオーディオやAVシステムについてそれほど関心があったわけではなかったそうですが、その魅力を理解してからは持ち前の速い行動力と判断力、そして調査力を発揮。かくして、「音を浴びるように感じられる自分専用の部屋づくり」がスタートしました。そして、その過程には良き販売店との出会いがあったと話します。
太田「ホームシアターに関して、当時の私は全くの素人でした。妙な先入観がないのは良いことかもしれませんが、専門性の高い分野のことはやはりプロに聞いた方が良いだろうとも考えていました。そうした中で出会ったのが、アバックさんです。お店のスタッフの方たちが音に対する深い知識を持たれていたことはもちろん、3つのプレミアム・シアタールームで実際の音を体感できたのは大きな収穫でした」
本格的なシアター・システムに関して自らを素人と呼びながらも、「業者さんに丸投げするのではなく、自分の意志も入れるようにしたい」と、機材選びについても可能な限り下調べを行った上でアバック横浜店を訪れた太田さんの心を最も惹きつけたのが、Genelecがインストールされた同店のプレミアム・シアタールームの "Room1" でした。そのファースト・コンタクトの様子を、アバック横浜店副店長の渡邉裕介さんと太田さんはこう振り返ります。
音に完全に包まれるこの感じこそ、
ゲームとも親和性の高い
小気味の良い音と合致すると確信しました。
渡邉「プレミアム・シアタールームには3つの部屋があるのですが、その中のRoom1に太田さんをご案内した時のことは、今もよく覚えています。Genelecのアクティブ・スピーカーによる5.1.2chシステムを備えたこの部屋で、PS5で『グランツーリスモ7』を試していただいたら、"ウオー!" という声が上がったのです(笑)。Genelecのアクティブ・スピーカーを中心とした音に完全に包まれるこの感じこそ、太田さんが望んでいらっしゃった "ゲームとも親和性の高い小気味の良い音、味付けの少ないモニター・ライクなサウンド" と合致すると確信しました」
優れた没入感も提供しうるGenelecのアクティブ・スピーカーがゲーム・ユーザーにも認められた瞬間です。こうして、シアター・ルームにとって重要なスピーカーが決定。コスト的なニーズにも適うことから、フロント・スピーカーにG Three(3本)、サラウンドにG Two(2本)、フロント・ハイトとリア・ハイトにG Two(4本)、そしてサブウーファーのF One(1基)が導入されました。こうして完成したのは、太田さんいわく「自分専用の全部入りホームシアター」。大好きなゲームや映画を、心地良い重低音に包まれながら楽しめる、まさしく太田さんただひとりのための快適なシアター・ルームとなっています。
縦に長い約14畳のその部屋は、施主である太田さんのフェイバリット・カラーである黒系で統一され、落ち着いた雰囲気に。書斎も兼ねて設計されたこのシアター・ルームでは、壁面に初期反射を抑える吸音材を貼ったり、部屋の後方には音を拡散させる目的で "趣味の棚" を置いたり、音響面でも様々な工夫が凝らされています。スピーカーの設置も全てご自身とアイ工務店関係者の共同で行ったという太田さん。 "中途半端なことはしたくない" というこだわりは、全ての機材を生かし切るための原動力にもなっているようです。
私はこの音の中にいたい。そんな強い意志を持ってGenelecスピーカーの導入を決めました。
太田「スピーカーのひとつひとつに電源が必要なことなどの説明を受けてもなお、私はこの音の中にいたい。そんな強い意志を持ってGenelecスピーカーの導入を決めました。今回は取り付けを自分と家を建てたアイ工務店関係者の皆様と共同で行ったため、部屋のサイズや配線の詳細な図面を描いたり、意外に重たいスピーカーの設置に苦労もありましたが、完成したこの部屋に私は今、100%満足しています」
電動リクライニングの利いたチェアに座れば、4Kプロジェクターの精緻な映像に合わせ、イマーシブなサウンドが小気味良く迫ってきます。このスピード感と没入感こそ、太田さんが望んだホームシアターの勘どころです。すでに素人を卒業した太田さんのホームシアター・ライフは、今後も一層充実したプロセスを歩んでいくだろうと感じた訪問でした。
太田「アクティブ・スピーカーは、通常のパッシブ・スピーカーに比べて電源の取り回しの面で手間がかかることも事実です。でも、実際に音を聴いて "これだ!" と思ったなら、映画はもちろんゲームを楽しむためにも最高の環境が出来上がることは保証します。この没入感に浸れるサウンドが気に入ったなら、ぜひ挑戦してみて下さい。私自身もすでにより良くしていきたい欲に駆られており、今後余裕が出てくれば、さらに2本のG Twoと1台のF Oneを追加した7.2.4chにもチャレンジして、アンプの機能をフルに活かしきったグレードアップも計画中です!」
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