Genelecを中心に据えた新たなアート系シアター - KINO KONEPAJA

55席のこぢんまりとしたこの会場は、ポストプロダクションと商業映画イベントの経験を持つMyllyniemi氏の構想により、映画館としても利用できる制作スペースとして計画されました。「当初は既存の映画館と提携することを検討していましたが、上手くいかなかったので自分たちで映画館を作ることにしました」と彼は振り返ります。「以前からこの施設の構想は持っていましたが、いくつかの構造上の課題に直面していました。梁が視点を遮る場所があったのです。しかし、最終的にはそれを取り除くことができ、長期にわたる賃貸契約を結ぶことができました」

高い音圧レベルでもGenelecの
サウンドのディテイルと明瞭さは驚異的です

映画館とポストプロダクション・スタジオという2つの顔を持つKino Konejapaにとって、優れたオーディオ・ビジュアル品質は必須でした。「私たちはビジュアルで広範囲に仕事をしていますので、その点については明確に理解していました」とMyllyniemi氏は語ります。「しかし、音に関しては妥協したくありませんでした。映像の品質に見合うシステムが必要だったのです。もちろん、Genelecを選びました。私たちは長年Genelecのスピーカーを使用していますので、その音の正確性と信頼性には非常に自信を持っています」

Genelecの7.1ch サラウンド・システムは、Kino Konepajaのセットアップの中心となり、LCRの位置に3台の高出力のS360 スタジオ・モニター、サラウンドとして6台の8350 スタジオ・モニター、そして7382 アクティブ・サブウーファーが設置されました。Myllyniemi氏は、Genelecのアクティブ・スピーカーの設置性を高く評価しています。

「接続に関しては、非常に簡単に作業できましたね。プロセッサーとスピーカーの間にライン・レベルの信号ケーブルを接続するだけでいいのですから」

また、Genelecのスピーカーのデザインそのものが、Kino Konepajaのデザインと調和していることも加えます。「Genelecのスピーカーは美しいです。隠すのではなく、見えるように設置するべきです」と彼は話します。

この会場の細部へのこだわりは、メインとなるシアター・スペース以外にも及んでいます。バー・エリアでは、来場者は8020 スタジオ・モニター3台と7050 アクティブ・サブウーファーの組み合わせを設置しています。このモデルはMyllyniemi氏が20年近く前に購入したものです。

「他のものはすべて年月と共に変化しましたが、これらのGenelecのスピーカーは、今でも完全に機能し、この場所にぴったりと収まっています」と彼は振り返ります。「この長期的な耐久性は、音質を最優先する永続的な空間を作り出すという私たちの使命を後押ししてくれたのです」

Kino Konepajaのスペースでは、映画館に求められる高い基準を満たすために、大規模な音響処理が必要でした。フィンランドの音響コンサルティング企業であるPromethor Oyの音響デザイナー、Kalle Lehtonen氏は、限られた予算の中で遮音性の確保に重点的に取り組み、このプロジェクトに協力しました。Myllyniemi氏にとって、これは目から鱗が落ちるようなプロセスでした。

「“映像の専門家”として、音の重要性を理解するためにまったく新しい視点を受け入れなければなりませんでした。遮音のため壁1000平方メートル以上の石膏ボードを設置するなど、慣れない要素を受け入れる必要があったのです」

プロジェクトが進むにつれ、Genelecの信頼性の高い音質は、Myllyniemi氏と彼のチームを安心させ続けました。

「高い音圧レベルでも、Genelecのサウンドのディテイルと明瞭さは驚異的です。制作者の意図した通りのサウンドを観客に提供できるのは、非常にやりがいがあります」

Kino Konepajaは、高品質な映像・音響技術を重視する観客に向けサービスを提供しており、アート系作品の上映から大規模なプロダクションまで、ヘルシンキで他に類を見ない体験を提供できる唯一無二の施設です。

Genelecのシステムは
シアター体験を向上させるだけでなく
体験そのものを定義するのです

「観客は品質を重視しておりましたから、妥協は選択肢にありませんでした」とMyllyniemi氏は断言します。実際、Kino Konepajaでは、さまざまな国際的なプロダクションを行っており、世界中の映画制作者たちが自身のプロジェクトの進行状況を確認するために訪れています。「当社は小規模な会社ですが、最高品質を保証するために相当な投資を行いました」と、Myllyniemi氏は誇らしげに語ります。Kino Konepajaが発展を続ける中、Myllyniemi氏はGenelecが同社のアイデンティティに果たす役割に今もなお熱意を傾けています。

Genelecのアクティブスピーカーは、KinoKonepajaに完璧にマッチし、他に類を見ない音質を簡単に設置・管理できることが証明されています。Myllyniemi氏は、Genelecが「働き者（ワークホース）」として非常に高い耐久性を誇る点で、理想的な選択肢であると考えています。

「このスピーカーの長寿命への性能は、製品そのものが証明しています。また、本来あるべき音を聴くことができる空間を提供することは、非常に高い満足度へとつながるのです」と彼は結論づけています。

「Genelecのシステムは、私たちのシアター体験を向上させるだけでなく、体験そのものを定義するのです」

6 x 8350A SAM™ モニター

3 x S360 SAM™ モニター

3 x 8020A モニター

1 x 7382A SAM™ サブウーファー

1 x 7050C サブウーファー

導入事例（PDF）：Kino Konejapa