Genelec Kinos –

芸術的なシネマトグラフィとサウンドの探求による旅

Genelec Kinos ― このシネマ・シリーズは、変容する音楽と音の世界を通じて驚きと発見に満ちた航海へと誘います。Genelecと音響分野の歴史に一石を投じた強い影響力を持つ人物にスポットライトを当て、思いがけない芸術的表現とそこにある物語をご紹介します。

Genelecの願いは、これらの物語を記録し、また自由な表現の場を提供することで、その貴重な視点が生き続け、より多くの人々に偉人達が残した宝物を享受いただくことです。

「音」は、Genelec Kinosの登場人物にとって、仕事、生活、そして創造性に強い影響を与えてきた重要なエッセンスです。ミュージシャンとして、オーディオ・プロフェッショナルとして、クラフトマンとして、そしてGenelecの45年以上にわたるストーリーの設計者として……。一人ひとりが「音」に秘められた真の力を新たに垣間見せてくれます。偉人達のストーリーを通して、「音」がいかに人生をより良いものとしているかを知ることは、きっと多くの方のインスピレーションにもつながると信じています。

episode I -

エイノ・パウルス氏

Genelec Kinosの初回となるepisode Iでは、Genelecで今後何世代にもわたって語り継がれるであろう、真の職人で金属細工師のエイノ・パウルス氏を紹介します。

熟練した技術者であるパウルス氏は、初期の技術コンセプトを実現する上で重要な役割を果たし、Genelecのストーリーに欠かせない存在です。80年代後半、ハイパワーと低歪みを要する大型の1035A用のミッドレンジ・ドライバーを自社で製造するために、パウルス氏は様々な課題に立ち向かいました。その過程で、アルミニウムの鋳造を学びながら、ドライバー・フレームを製造するための炉まで建設したのです。

その後1991年には、RAI(イタリア放送協会)からチャレンジングなオーダーを受けました。その高い要求に応えるため、当時としては画期的で、今では伝説となっている1031Aをわずか2ヶ月で開発。パウルス氏は、この1031Aのミッドレンジ・ドライバー開発のすべてのステップに関わっています。

音楽仲間とヴァイオリンやマンドリンを演奏することも多く、情熱的な楽器奏者でもあるパウルス氏。そんな彼の音楽性、そして音とのつながりを探っていきます。

是非エイノ・パウルス氏のストーリーをご覧ください。そして今後のGenelec Kinosにご期待ください!