厳選された香りと音で五感を刺激。“本物” を追求するフレグランス・ブランドに必須だったGenelecサウンド – FUEGUIA 1833
FUEGUIA 1833は、2010年、ブエノスアイレスで、アルゼンチン出身のアーティストでもあるジュリアン・ベデル氏によって設立されました。表現者としてジュリアン氏の中にある音楽、文化、芸術、故郷の自然などから受けたインスピレーションを軸に、原材料を楽器のように見立てて組み合わせるという独自の手法で、物語性ある作品を創造しています。
「FUEGUIA 1833麻布台ヒルズ店は、銀座、六本木に続いて日本で3つ目のギャラリーとなりました。今までにないギャラリーを作るため、非日常的な空間を生み出すツリーハウスをテーマとし、“お客様の五感に訴えかける”をコンセプトに、オーナーのジュリアンと協議を重ねてデザインしました」
そう語るのは、FUEGUIA 1833 ジャパン代表である浦岡氏。上記のコンセプトにならい、ブランドの軸となる香り=嗅覚だけでなく、聴覚、視覚、味覚、触覚と五感の全てに関わる部分で、店舗に高品質な設備を導入する必要があったと言います。
実際に麻布台ギャラリーを訪れると、まず視覚を奪われるのはツリーハウスの中に整然と並べられた、美しい香水ボトル。木の壁にディスプレイされたエレキギターも一際目を引き、訪れる人々にインパクトを与えます。さらに、木の温もりや手触りが感じられることで、触覚までもが刺激されます。
そして、このギャラリーのもう一つの特徴は、香水とワインという嗅覚で楽しむものが同じ空間に共存していることです。ギャラリー内に設置されたワインバーでは厳選されたワインが提供され、訪れる人々の味覚も満たし、五感全てが刺激される演出が組み込まれています。
そして、最後のポイントとなるのが、聴覚=音です。
音の正確性というスピーカーの本質的な部分の
クオリティの高さに驚きましたね。
「麻布台ギャラリーを作るにあたり、ミュージシャンでもあるジュリアンがまず指示してきたのが、Genelecのスピーカーを導入することでした。彼は、イタリアの自宅にあるスタジオでGenelecのスピーカーを愛用しており、ひとりのミュージシャンとして、その音質に全幅の信頼を置いています。ジュリアンから来た指示の中でも、Genelecのスピーカー導入は店舗計画のマストでした。私も設置前に試聴させてもらいましたが、“音の正確性”というスピーカーの本質的な部分のクオリティの高さに驚きましたね。
そしてもう一つ、ジュリアンからの指示で重要だったのが、店内でスピーカーの音場調整を必ずするようにということでした」
そう、良いサウンドを流すには、ただスピーカーを設置すれば良いというものではなく、その場所に合わせた音場調整が必要です。自身もミュージシャンであるジュリアン氏の音へのこだわりに答えるべく、重要な役割を果たしたのが、 Genelecスピーカーの最適化とカスタマイズを行えるソフトウェア「Genelec Loudspeaker Manager(GLM)」です。このGLMで、 FUEGUIA 1833の店舗空間に対して最適化されたバランスで8台の8320Aが音楽を再生するよう調整が行われています。これにより、店内の全ての場所を音で満たしながら、それでいてお客様の会話を邪魔することのない、心地よい空間が誕生しました。
ちなみにギャラリーで流れる楽曲ラインナップは、ジュリアン氏が自ら選曲したこだわりのプレイリスト。ギタリストであり、音楽家としての自身の根底にはブルースがあるというジュリアン氏は、ジャズやクラシックも愛好。麻布台ギャラリーでは日々、それらの音楽がGenelecのスピーカーで再生されています。
クリエイターが伝えたいテーマを
受け手に届けるという点で、
音楽もフレグランスも同じなんですよ。
なお、浦岡氏はジュリアン氏から聞いた話として、「それぞれの“作品”の原材料には、音楽の世界で言う振幅・周波数・音色に相当する要素があるそうですよ」と教えてくれました。ジュリアン氏は、それらの要素が破綻せず綺麗なハーモニーとなるように原材料を重ね合わせて、それぞれの作品を創作しているのだとか。いわば、オーケストラやバンドなど、複数楽器を使った合奏曲を制作するのと同じ作り方をしているわけです。まさか音楽とフレグランスがそんな風につながるなんて……と驚きますが、浦岡氏はさらに、Genelecのスピーカー開発コンセプトと、FUEGUIA 1833の作品にかける思想が一致していることの重要性を次のように語ります。
「Genelecスピーカーの“音を正確に表現する”という思い、それはFUEGUIA 1833の作品も同じで、“本物”を多くの方に届けたいのです。売れるものを作るのではなく、“クリエイターが伝えたいテーマを受け手に届ける”という点で、音楽もFUEGUIA 1833の作品も同じなんですよ。店内にGenelecのモニター・サウンドが流れていることは、とても重要です。お客様の耳が音の“本質”に触れることで、聴覚だけでなく嗅覚も含めたさまざまな感性を刺激すると思うのです」
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