ベース・マネジメント・システム
ベース・マネジメント・システムはマルチチャンネルの低域成分を扱います。
ベース・マネジメントの原理は、メイン・チャンネルとLFE(Low Frequency Effect)チャンネルの低域成分をメイン・システム・スピーカーや1台以上のサブウーファーに割り当てて再生されるようオーディオ信号の伝送先をコントロールします。
ベース・マネジメント・システムは、アナログ電子回路またはソフトウェア・ベースのフィルタリングを用いて、メイン・チャンネルの低域成分を1台以上のサブウーファーにルーティングします。
LFE専用チャンネルは、LFEチャンネルとして使用されているサブウーファーからモニターすることも、他のメイン・チャンネルの低域に追加することもできます。 全チャンネルの全オーディオ帯域を正確にモニタリングできるようにすることが、ベース・マネジメント・システムの基本的なあるべき姿です。
以下に、ベース・マネジメントの特長を挙げます。
- サブウーファーが、システムの周波数特性を可聴範囲の下限まで広げます。
- 低域を再生しないときに、より高い最大音圧レベルを可能にします。
- 適切なサブウーファー配置により低域再生を最適化し、モニター配置の自由度が高まります。
- サブウーファーの出力は、モニターに合わせてレベルと位相が調整され、低域は19 Hzまで、クロスオーバー・ポイントを含めてフラットで正確な再生が可能となります。
- 音源の種類に合わせて正確な再生が出来るように、LFEチャンネルの出力レベルをメイン・チャンネルに対して0または+10 dBのいずれかに切り替えることができます。
- サブウーファーのバイパス機能を用いて、サブウーファーがモニタリング・システムに与える影響を確かめることができます。