Aural ID
Aural ID(オーラル・アイ・ディー)は、究極のオーダーメイド・バイノーラル・バーチャルモニター・ソリューションです。個人最適化プロファイルを作成し、Aural ID ソフトウェアをダウンロードすれば、正確な空間認識が可能なヘッドホン・モニタリング体験が可能になります。
UNIO PRMに対応したAural ID 2.0は 2025年初頭のリリースを予定しています。
ひとつのサウンド。でも、聴覚体験は人それぞれ。
Aural IDは、オーディオ・プロフェッショナルのための、個人最適化されたバイノーラル・バーチャルモニタリング・ソリューションです。
ステレオからイマーシブまで、信頼のおけるヘッドホン・モニタリングで、あなたのモニタリングをサポートします。
そして、Aural IDは、ヘッドホン・モニタリングにもリファレンス・サウンドを提供できる、唯一のソリューションです。
“レコーディングやミキシングにおいて、スピーカーでのモニタリングは、絶対的であり、比類のない方法であることは多くの人が信じるところだと思いますが、高品質のヘッドホンは補助的なモニタリング・ツールとして重要な役割を果たすことも確かです。Aural IDは、スピーカーとヘッドホンを自由に切り替える自信をヘッドホン・ユーザーに与え、結果として、万人に伝わる一貫したミックスをヘッドホンでも可能にします。Aural IDが提供する機能、使いやすさ、柔軟な購入モデルを、オーディオ・プロフェッショナルが温かく受け入れてくれると確信しています。”
シアマック・ナギアン Genelec マネージング・ディレクター
プロフェッショナルのために
Aural IDは、主に音楽、映画、放送、ゲームオーディオデザイン、学術研究などのオーディオ・プロフェッショナル向けに設計されています。ステレオ、サラウンド、イマーシブに関わらず、通常のスピーカー・モニタリングによって得られる自然な空間感覚とイメージングを備えた、真実味のある、完全にパーソナルな個人最適化されたヘッドホン体験を必要としている方には最適な選択となるでしょう。逆に、スピーカーによるモニタリングが不可能な環境で作業している場合や、あるいは単に作業中のミックスがヘッドホンでどのように聴こえるのかを正確にチェックしたいだけ…そんな時でもAural IDは最適のツールとしてあなたの作業をサポートします。
特徴
バーチャルモニターのキャリブレーション
Aural ID を使用すると、ヘッドホン内にスタジオで使っているスピーカー・モニタリング・システムのレイアウトを再現し、ヘッドホンとスピーカー間で、より一貫性のあるリファレンス・モニタリングを実現することができます。
Aural ID ソフトウェアにて、ミュートとソロを使い、各バーチャルモニターを素早く試聴し、スピーカー位置、再生レベル、方位角と仰角を詳細に調整することができますので、実際のスピーカーの位置をそのままヘッドホン内に再現することができます。
これほど正確なサウンド定位を提供するヘッドホン・ソリューションは他にありません。
音色のキャリブレーション
空間のキャリブレーションだけでなく、Aural IDはヘッドホンの音色補正も行うことができます。いくつかの著名なプロフェッショナル・ヘッドホンの補正EQファイルがAural ID内に用意されていますので、それらを選択し使うことができますし、ヘッドホン専用の 6バンドのパラメトリックEQを使い、実際のスピーカーや個々のワークフローに合わせて、お使いのヘッドホンの音色をカスタマイズすることもできます。
Aural ID の仕組み
無料の「Aural ID Creator」モバイルアプリ(iOS/Android)を使って、頭、耳、上半身の360度ビデオ映像をGenelecに送信することで、あなた自身の物理的特徴に基づき、あらゆる方向から届く音がどのように変化しながら鼓膜に到達するかが分析されます。この効果は個々に固有のもので、頭部伝達関数(HRTF)と呼ばれます。Aural IDのクラウドベースの計算エンジンは、あなたの物理的特徴をモデル化し、個別のHRTFを算出します。さらに、ユーザーが慎重にキャリブレーションを行うことで、サウンドが、より自然な空間感と方向感を持ち、頭の「中」から頭の「外」へ、スピーカー・モニタリング時と同じ「本来の正しい位置」に移動するのを感じることができるでしょう。
最も重要なことは、Aural ID は完全にパーソナルなものであり、あなた個人に"のみ"最適化されたモニタリング・ソリューションであるということ。 そして、他のヘッドホン・モニタリング・システムで採用されているような、精度の低い一般平均化されたHTRFを使っていませんので、非常に高精度であることが最大の特徴です。
システム
Aural ID は、Genelec のスタジオ・モニター と共に使用することで、スピーカーとヘッドホン、それぞれ異なる2種のモニタリング方法を、自然で満足のいく形で連携させ、完成されたモニタリング・エコシステムを構築します。また、SAM™ スタジオ・モニター のユーザーであれば、GLMソフトウェアにて生成された、キャリブレーションファイルを直接Aural IDにインポートすることができます。これにより、ヘッドホン内にSAM™ スタジオ・モニターのパフォーマンスを忠実に再現し、スピーカーとヘッドホンを切り替える際の一貫性を高めることができます。